先日の第一弾に続き、最近読んで感銘を受けた「食」にまつわる本のご紹介です。
幕内 秀夫 著 『じょうぶな子どもをつくる基本食』 主婦の友社
これは、先日ご紹介した歯医者さんの待合室に置いてあった本です。小児歯科でもある笠貫先生は、「食」が「歯の健康」に非常に深く関与している事を訴えたいのだと思い、読んでみました。
この本は、日本の伝統食を口にしなくなった、現代の親とその子供達に警鐘を鳴らしています。欧米化する食文化が子供の体にどのように影響を与えるのか、ちょっと考えさせられる内容でした。
以下、ポイントを挙げてみました~。
●欧米化する食事が、まずは親世代を変えてしまった。
私達親世代も、既に学校ではパン食の日があり、カタカナ料理を「オイシイ!」と思って育った世代。丈夫な体を作る為に牛乳を飲み、お肉を食べ、たんぱく質をたくさん摂るべきだと教わってきた。
でも、長寿国世界一の日本国民。おじいちゃん・おばあちゃんは何を食べてきたのだろう?と考えると、決して牛乳・お肉・卵・チーズなどでは無いはず。
しかし、私達は、親から教わってきたように、子供にもたんぱく質を大量に摂らせなくてはいけない・・と言う観念を持っている。行き過ぎた欧米食は危険なだけ。日本人に合った日本の伝統食こそ、丈夫で壊れない体を作ってくれる。
●本当に必要な物は子供が一番良く分かっている。
これは、「子供の好き嫌いをどう克服すれば良いのか???」と悩む親達に救いの一言!子供達が好きで食べる食材は、熱量(カロリー)の多い物。今、自分の体に必要な物をきちんと摂っている。
だから、子供の頃はピーマンが嫌いだろうと人参を食べなかろうと、牛乳を飲まなかろうと全然大丈夫。そのうち、体が必要を感じれば、食す事ができる日がやってくる。
●欧米化の象徴は「輸入小麦」消費拡大にある。
私達は「食の欧米化」と聞くと真っ先に、「肉」を思い浮かべないだろうか?
しかし、一番の変化は「ご飯を食べなくなり、代わりに小麦を使った主食を摂るようになった事」。
その最大の問題は、「輸入小麦」にある。今や国産小麦の自給率は9%足らず。残りは安い輸入小麦。農薬が大量に使われているシロモロである。
これがアレルギーやアトピー性皮膚炎を引き起こす大きな原因なのではないかと著者は述べている。
●母乳は最高!離乳食は、おかゆ→いも→かぼちゃの順なら間違いなし!
著者は異質なたんぱく質を摂る事をあまり勧めていない。例えば粉ミルクとか牛乳とか・・。
そもそも粉ミルクには作り出された、つまり本来は人間の体が持っていないたんぱく質が混合されている。そういった物を早いうちから摂る事がアレルギーを引き起こす可能性が極めて高いと主張。
離乳食も、当分の間、たんぱく質を摂る必要なし!おもゆからスタートしてまずはおかゆ。とにかくご飯が一番!そしてサツマイモやジャガイモなどの芋類。そしてかぼちゃと進めていけば大丈夫。
●おやつは「食事」。
まだ子供の胃腸はそれほど大きくなく、長時間何も食べないでは過ごせない。だから「おやつ」を食べる。でもそれは決して甘い物である必要は無く、「お腹を満たしてくれる物、つまり食事」を摂るのだと考えた方が良い。
一番良いのは「おにぎり」。小さなおにぎりを母親が握って食べさせるのが最高。幼稚園によっては、特別なおやつを準備せず、園児がお腹が減ったと訴えてきたら、先生がおにぎりを握って与えるのだそう。
●白砂糖は麻薬。
砂糖は古来から薬として使われてきた。砂糖を口にするとホッとする。それくらい、心に影響の大きい砂糖の取り方には充分気をつけなければならない。
絶対お勧めのおやつは、おにぎり。次が餅・焼き芋・干し芋・とうもろこし・おやきなど。
避けたいのは、プリン・菓子パン・ケーキなどの砂糖&乳成分をたくさん含んだ物。またカロリーの高いスナック菓子も食事への影響が大きいので止めた方が良い。
それ以外のフルーツや煎餅などは毎日ではなく、楽しみ程度に摂る分には問題なし。
●とにかく基本はご飯と味噌汁。
ご飯は、水分を70%も含んでおり大変食べ易く、すぐに熱となって代謝してしまう優れた食べ物。たくさん食べても太りすぎる事もない。
それと野菜たっぷりの味噌汁があれば、基本はOK!
そこに常備菜や納豆・海苔などをそえればすぐに食事ができあがる。日本食は手間が掛かって面倒くさい、パン食の方が簡単・・と言う意識を変え、日本の伝統食に切り替えよう!
と、こんな感じです。私は元々和食党なので、基本は上記のような感じなのですが、お味噌汁はサボる事が多かったので、改めました。
でも大きく変えたのは拓のおやつです。外に行く時などは、ジュースも甘いお菓子も持って行って食べますが、家にいる時はおにぎりを作るようになりました。
拓、食べます!そして、夕飯もしっかり食べます。その後更に、焼き芋とかも食べるくらいです。
消化が良く、すぐにお腹の減るご飯。幸いにも我が家では、私の実家が作っていて送ってもらっているので、ほぼ無農薬のお米が手に入ります。
食品添加物を摂らないようにするより、日本の伝統的なご飯食に切り替える方が簡単で、そしてもっと大切な事だと思います。この場合もいきなり無理をせず、少しずつ・・。(だって、パンもオイシイんだも~ん!)
子供の体作り、長い長い道のりですが、だからこそ気を付けてあげたいですよね♪
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